SORE, OINTOYADE.

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会社に尽くす時代はもう終わった。スキルが上がらない残業にメリットはない

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あなたは毎日どれくらい残業をしていますか?

僕は平均2時間程度といったところでしょうか。IT企業で朝が遅いこともあり、10時出勤で21時位を目安に退勤するという生活が続いています。月に換算すると40時間ほど。まぁ某企業に比べると少ない方ですよね。でも僕は、今よりもっと残業を減らしたい。

理由は、「他にやりたいことがたくさんある」こと、「残業代が出ないこと」と「会社の仕事ではそこまでスキルが上がらないこと」が挙げられます。今日はその最後の「スキルがあがらない残業」について感じていることをお伝えします。

残業=悪ではない

まず僕の意識の大前提にあることですが、「全ての残業が悪というわけではない」という意識があります。

もちろん労働時間は少なければ少ないほうがいいのは当たり前ですが、そんなことばかり言ってられないのも現実。忙しい時もあるだろうし、急な案件が舞い込んでくることもある。だから、ある程度は容認しています。企業と社員が対等とは言え、お互いがあってこそ成り立つ関係ですからね。

ただし。

ただし、です。単純にルーチンワークをこなすだけ、違いはあるけど似たような作業をこなすだけの残業には、全く意味を感じません。これは、確実に悪、です。こんな何のスキルも上がらないような作業を、貴重なあなたの時間を使ってやる必要は全くない。繰り返しますが、スキルが上がらない残業は、、です。

時間は有限です。しかも人類皆平等で、1日は24時間しかありません。その貴重な時間を、スキルも上がらない無駄な作業に投じることはありません。仮に、満額残業代が出るとしても。

※ちなみに僕は残業代は全くつきません。

過去と現在の取り巻く情勢の変化

こんなことを言ってると、バブルを生き抜いてきた、「にじゅうーよじかーんはたらーっけますかっ?」的世代の諸先輩方に怒られるかもしれませんが、僕の考えは変わりません。

というのも、諸先輩方の時代と僕らが必死で生きている現代とは、情勢が全く異なっているからです。具体的には、「終身雇用制の崩壊」と「可処分所得の低下」です。

「終身雇用制の崩壊」については、皆さんお察しの通りで、東証一部上場企業なら大丈夫、という時代はもうとっくに終わりました。東証一部上場でも給料カット、ボーナスカット、早期退職など、景気のいい話は聞こえてきません。何もこれは最近に始まったことではなく、僕が新社会人になった約9年前くらいから、ちらほらと言われてきたことです。

事実、僕自身のキャリアは東証一部上場企業で始まりましたが、入った年には早期退職、翌年には賃金カットと既に怪しい動きが垣間見えていました。このあたりの話はまた別途書こうと思います。

次に「可処分所得の低下」ですが、平均年収で見た場合、年々平均年収は低下傾向にあります。逆に物価はじわじわと上がり、社会保険料の負担分もじわじわと上がり、消費税もじわじわと上がっています。

社会に出てから既にデフレ、下手すると物心ついた時からデフレだった僕達世代は、会社で頑張れば報われる!という思いは非常に希薄で、無理しない程度に頑張ろう、どうせ会社に貢献しても何も返ってこないし、という意識が無意識のうちに刷り込まれているように感じます。

仕事を通して市場価値を上げる

ただし、スキルアップに繋がる残業は、僕は全然アリだと思います。仮に残業代が満額出なくても。仮に残業代が全く出なくても。

理由は簡単で、それは自分自身に対する投資だからです。先述したとおり、正社員で入社したら一生安泰な時代は終わっています。この状況下で僕らがすべきことは、いかに会社に在籍しているうちに自分のスキルを上げることができるか、にかかっていると言えます。

正社員でいれば安心、というわけにもいかない今、自分自身のスキルこそが全てです。スキルが上がれば、市場価値も上がります。市場価値が上がれば、次の会社もすぐに見つかります。もちろん、年収も上がる。理想的な好循環ですよね。

なので、残業することで自分自身のスキルがあがると思えるのであれば、残業、全然アリだと思います。むしろ、積極的にやってもいいくらい。ただし、それは(社外秘な部分は伏せるとして)外部に公開できる、職務経歴書に堂々と書けるような内容であるべきです。まぁ真っ当なスキルであるべきだってこと。ちょっと怪しげな、その会社特有のスキルではなく。

「次」を見据えた働き方をすべき

現代を生きる僕たちは、終身雇用なんていう単語とは縁遠い人生を送っています。(終身雇用って何も考えずに人生を過ごせてうらy…)

だからこそ、常に次を見据えた働き方をすべきです。会社の為にではなく、自分の為に。会社中心ではなく、自分中心で全てを考えましょう。海外ではこういう働き方が一般的です。日本みたいに、「上司が帰らないから残業する」「みんなが帰らないから残業する」なんて有り得ない、ナンセンスです。この労働美徳というのは、日本はかなり特殊ですよね。この辺りの話もまた別途詳しく書きたいところ。

情勢は変わっているのに労働美徳を押し付けられる僕達世代は、しっかり自分の意志を持って働く必要があります。繰り返しになりますが、スキルのあがらない無駄な残業は、悪です。

残業は、自分自身のスキルが上がるかどうかで、「する」「しない」を判断する。これを念頭において自分の残業を見直してみてはどうでしょうか。

おわりに

これを書きながら、しっかりと自分の労働観を持って働いている人が、日本で果たしてどれくらいいるんだろう?と思ってしまいました。実際、何も考えずに仕事して、何も考えずに残業して、、って人、かなり多いんじゃないかな。何も考えないから、派遣とか多重下請けとかの中抜き業者とか、人をコマとしか思わないブラック企業がはびこると思うんですけどね。何も考えずに働く労働者は、こういう悪徳企業の片棒を担いでいるっていう意識は持ってね。

さて、僕は明日も仕事で(少しだけ)スキルをあげてこよう。

そいぎんた!

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